手しおにかける とやまの農業をレポートするブログ

    「NEW農チャレンジ事業」中間報告会を開催しました【入善高校】

    今回は7月28日(火)に開催された「NEW農チャレンジ事業」中間報告会の様子をお伝えします。


    中間報告会では、今年「入善ジャンボ西瓜」の栽培研究に取り組んだ3年生5名と2年生4名が
    これまでの栽培過程の様子や結果を生産者や地域の方々に報告しました。

    ①DSC_3164.JPG
    ▲会場にずらりと並ぶ「入善ジャンボ西瓜」。
     こちらは、報告会当日の朝に収穫されたものです。


    はじめに、富山県立入善高等学校 山形隆校長先生より
    「今年は新型コロナウイルスの影響で4月から長期休校となりましたが、
    このような状況の中、生徒たちは見事なスイカをつくることができました。
    これも地域の方々のご協力、ご指導のおかげです。
    生徒たちの研究が今後の『入善ジャンボ西瓜』の発展につながればと思います。」
    とあいさつがありました。


    生徒たちの発表を一部抜粋してご紹介します。

    『私たちは、昨年度より現行の肥料設計を削減し、株の生育や果実の糖度、大きさに
    どのように影響が出るかを調査しました。
    その結果から肥料を一定量削減しても大きさ、糖度に影響が無く、収益アップが
    期待されるのではないかという考察をもとに、今年度は昨年度から継続する試験区、
    新たに設定する試験区を設けて継続研究することとしました。

    これまでの経過を報告します。
    4月10日 接ぎ木
    5月 8日 定植
    6月 8日 人工授粉開始
    6月23日 摘果、玉直し
    7月21日 収穫開始
    孫づるの除去については、毎朝月~水曜日までは3年生、木曜日、金曜日は2年生が担当し、
    生育調査は、毎週火曜日、金曜日に実施しました。

    ②DSC_3173.JPG

    次に調査結果を報告します。
    草丈について、生育初期は慣行区がよく、接ぎ木区は生育中期から伸びがよかったです。
    茎径について、生育初期は基肥5割・追肥2割削減区がよかったですが、
    最終的には接ぎ木区が一番太くなりました。
    縦長は、接ぎ木区が一番長く、他の試験区はあまり差が見られませんでした。
    横長は、基肥5割・追肥2割削減区、接ぎ木区ともに29cmと
    慣行区、基肥2割・追肥2割減区より長くなっています。

    以上、現時点での報告をさせていただきました。』

    ③DSC_3178.JPG


    緊張で顔が少しこわばっていた生徒たちでしたが、
    いざ始まれば最後まで落ち着いて発表している姿が印象的でした。


    発表終了後には会場に並んだスイカの試し切りをおこない、糖度を測定しました。

    ④DSC_3215.JPG
    ▲ジャンボスイカは、大きく皮が厚いのが特徴で切りにくいですが、
     生徒たちは慣れた手つきで包丁を入れていきます。
     その姿に集まった参加者は「切りにくいのに上手に切るね!」と驚いた様子。

    ⑤DSC_3222.JPG
    ▲赤くみずみずしい断面からは、甘い香りが漂っていました。

    ⑥DSC_3226.JPG
    ▲糖度計で測定していきます。

    この日収穫したスイカの糖度と重量(事前に計測済み)は、
                   糖度      重量
    慣行区          11.9度  17.8kg
    基肥2割・追肥2割削減区 11.2度  18.2kg
    基肥5割・追肥2割削減区 11.4度  17.3kg
    接ぎ木区         12.4度  21.7kg
    でした。

    接ぎ木区は4試験区の中で1番重く、糖度も1番高いという結果になりました。
    肥料を削減した試験区では糖度、重さともに慣行区とは大きな違いはなく、
    昨年に続き、肥料を削減しても品質を維持できる可能性を示しました。


    試し割りしたスイカは、集まった参加者に振舞われました。

    ⑦DSC_3259.JPG
    ▲自分たちが育てたジャンボスイカを味わった生徒たち。

    食べられた地域の方々からは、「おいしい!」「甘い」のほか、
    「香りや食感に違う」といった数値には表れない意見もあがっていました。

    また、生産者の方々は、
    「今年は雨が続き、栽培が難しかったと思うけど、ここまでよく頑張ったね」
    と、生徒たちに労いの言葉をかけてくださいました。



    報告会の翌日に入善小学校にジャンボスイカを贈るため、
    ジャンボスイカを桟俵で包むことになりました。
    そこで、報告会終了後、生産者の方々に梱包の仕方を教えていただきました。

    ⑧DSC_3272.JPG
    ▲はじめに、入善町ジャンボス西瓜生産組合 嶋先良昭組合長に
     お手本を見せていただきました。
     生徒たちは、縛り方を覚えようと真剣な目つきです。


    生徒たちも挑戦!

    ⑨DSC_3276.JPG
    ▲まずは、緑のネットでスイカを包みます。

    ⑩DSC_3291.JPG
    ▲スイカを桟俵で上下に挟み、わら縄で縛っていきます。

    今回使った桟俵は、2月に3年生がひとつひとつ手作りしたものです。
    「桟俵づくりも難しかったですが、梱包も縛り方が複雑で難しいです」と、3年生。

    ⑪DSC_3326.JPG
    ▲そして、完成したものがこちら。
     生産者の方々からは「きれいにできたね」「上達のスピードが早い!」
     といった声があがっていました。


    梱包を終えた生徒たちは
    「縛るのに結構力が必要で、手が痛くなりました」
    「ジャンボスイカは、栽培から梱包までほとんどが手作業で生産者の方々の大変さがよくわかりました」
    と話してくれました。


    生徒の皆さん、お疲れ様でした!

    「入善ジャンボ西瓜」、初収穫!!【入善高校】

    入善町の特産品である「入善ジャンボ西瓜」の出荷が7月17日(金)から始まりました。
    今回、入善高校でも収穫が始まるということで、3年生の授業にお邪魔しました。


    ①DSC_2665.JPG
    ▲7/21現在の圃場の様子がこちら。

    以前お邪魔したときと比べると、実は大きくなり、ツルも伸びて辺り一面に広がっていました。

    ②DSC_2658.JPG
    ▲ジャンボスイカにかぶせたわらは、日焼けを防ぐための日よけ用のわらです。


    授業が始まるとさっそく、生徒たちは収穫作業に取り掛かります。

    ③DSC_2597.JPG
    ▲はさみでツルを切ります。

    ④DSC_2663.JPG
    ▲持ち上げると・・・

    ⑤DSC_2664.JPG
    ▲「重い!」

    平均重量17~19kgあるジャンボスイカ。
    女子高校生が1人で持ち上げるには少し重いようですが、割れたり傷がつかないように丁寧に運びます。

    ⑥DSC_2615.JPG
    ▲収穫したジャンボスイカがこちら。

    初収穫となったこの日は、慣行区から2玉、基肥2割・追肥2割削減区から1玉、計3玉収穫しました。


    その後、収穫したジャンボスイカの重さと糖度を測定しました。

    ⑦DSC_2667.JPG
    ▲重さを量る様子。

    この日収穫したスイカの重さは、
    慣行区①          13.86kg
    慣行区②          14.98kg
    基肥2割・追肥2割削減区  11.93kg
    でした。


    ⑧DSC_2635.JPG
    ▲糖度を計測するため、スイカを切ってみると・・・

    ⑨DSC_2637.JPG
    ▲中は赤く、しっかりと色が出ていました。

    ⑩DSC_2646.JPG
    ▲果汁を絞り、スイカの糖度を計測していきます。


    生徒たちが手際よく進めていき、作業はあっという間に終了。

    ⑪DSC_2653.JPG
    ▲収穫したジャンボスイカを実際に食べてみることに。
     「甘くて美味しい!」「みずみずしい」といった声があがっていました。


    初収穫を終え、「新型コロナウイルスの影響で昨年より手入れをすることができなかったり、雨の日が続いたり、
    ちゃんと成長しているか不安でしたが、安心しました」とホッとした表情で話してくれた生徒たち。

    生徒たちを指導する実習教諭の舟川先生は、「今年は天候不順で雨の日が続き、昨年より収穫が遅れましたが、
    成長は順調だと思います」と話します。

    収穫は、8月初旬まで続く予定です。


    28日には、栽培過程の様子を報告する中間報告会が開催されます。
    授業の後半は、その報告会に向けてこれまでのデータをまとめる作業をおこないました。

    「昨年よりいい発表ができるように頑張ります!」と意気込む生徒たち。


    次回は、中間報告会の様子をお伝えします。

    「入善ジャンボ西瓜」の栽培研究、2年目の取り組み【入善高校】

    JA全農とやまでは、今年も富山県内の頑張る農業高校生の姿を紹介していきます!

    今回は富山県立入善高等学校 農業科の取り組みを紹介します。
    同校では、昨年から「NEW農チャレンジ事業」と称し、「入善ジャンボ西瓜」の栽培研究に取り組んでいます。

    ●「NEW農チャレンジ事業」とは?
    町は、入善町の特産品である「入善ジャンボ西瓜」の生産農家減少に歯止めをかけるため、
    同校に作業・コスト負担の少ない栽培方法の研究を委託したもので、
    その結果を生産農家にフィードバックし、栽培の省力化につなげることが目的です。


    ●昨年の取組結果
    昨年は「肥料の量を変えることで生育に変化がみられるか」をテーマに、
    肥料の量を基肥、追肥ともに慣行区と比べ、2割削減区、5割削減区に区分して試験しました。
    その結果、①肥料の量を2割削減したジャンボスイカが最も糖度が高かったこと、
    ②肥料の量による重さや外観の差がないことがわかりました。

    ①.jpg
    ▲昨年の研究報告会の様子


    ●今年の取組テーマ
    今年は昨年に引き続き3年生女子5名と、新たに2年生男子4名が加わり、
    計9名でジャンボスイカの栽培研究に取り組みます。

    今回、2年生の授業にお邪魔しました。


    ②.JPG
    ▲6/8現在の圃場の様子がこちら。(5/8定植)

    今年は昨年の結果を踏まえ、慣行施肥と比較して、
    基肥2割・追肥2割削減区、基肥5割・追肥2割削減区に区分して栽培します。

    また、新たに、生産農家が栽培する方法(自根栽培)とは違う、接ぎ木苗による栽培方法に挑戦!
    今のところ、接ぎ木区の生育が1番いいとのこと。


    この日の授業では、生育調査とわき芽取りをおこないました。
    ちなみに2年生は、ジャンボスイカの作業はこの日が初めて。

    生育調査は親づるの長さ、茎の太さを1株ずつ計測します。

    ③.jpg
    ▲親づるとは株の中で1番長いつるのことで、メジャーを使って測ります。

    ④.jpg
    ▲こちらはつるの先端。
     青色のマークがしてある部分が昨日のつるの先端で、1日で約10cm伸びていました。
     「1日でこんなにも伸びるんだ」と驚く生徒たち。

    ⑤.jpg
    ▲茎の太さはノギスを使って測ります。
     株元は入り組んでいて、測りにくいそうです。


    次はわき芽取り。
    つるが伸びるにつれて、つるの途中からわき芽が出てくるので、摘み取っていきます。
    この作業は生産農家さんも大変苦労するそうです。

    ⑥.JPG
    ▲先生にわき芽の取り方を教わります。

    ⑦.JPG
    ▲慎重にわき芽を摘み取っていく生徒たち。

    わき芽取りは2、3年生が交代で毎朝、学校が始まる前にもおこないます。
    2年生はこの日が初めてだったので、少し時間がかかってしまいましたが、
    ベテランの3年生は10分あれば終わるそうです。さすがですね!


    他にも、地温を保温するために設置していたトンネルの撤去作業もおこないました。

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    ▲トンネルの撤去作業。

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    ▲生徒たちの手際がよく、あっという間に作業は終了。


    授業を終えた生徒たちは
    「去年の先輩達の発表を聞いて、ジャンボスイカの栽培は難しそうだなと思いました」
    「まさか自分達が栽培することになるとは思っていませんでした」
    「毎朝のわき芽取り、頑張ります」
    と話してくれました。

    授業では、初めての作業に戸惑いながらも、黙々と作業している姿が印象的でした。


    7月下旬の収穫に向け、栽培・研究は続きます。
    引き続き、頑張る生徒たちの姿をお伝えします!

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